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池田千鶴子さんのグランドハープ@モエレ沼公園(札幌市)

2011/04/11 21:26 に 寺内昇 が投稿   [ 2011/05/13 3:41 に更新しました ]
2010年12月22日(水)。 

  モエレ沼公園のガラスのピラミッドにて、「クリスマスチャリティコンサート ~『こころ』かさねて~」が開催されました。3年前に神奈川県の湘南から北竜町へ移住された高橋さんご夫婦のご紹介で、素敵なクリスマスコンサートに参加することができました。心から感謝いたします。ありがとうございます。 

「みんな地球に生きる人」をテーマに、国内外で活動を続けるミュージックセラピスト・池田千鶴子さんの華麗なるグランドハープと、フルート奏者・南可奈子さんによるクリスマスソングの美しい音色の数々です。

友情出演はオカリナ四重奏団オレンジ・ペコの4人の皆さん。 C.Iファミリー北海道の主催によるチャリティーコンサートです。コンサートの収益金は、公益財団法人 北海道盲導犬協会NPO法人 北海道ボランティアドッグの会へ寄付されます。

 
ハープ奏者・池田千鶴子さん、フルート奏者・南加奈子さんハープ奏者・池田千鶴子さん、フルート奏者・南加奈子さん 
X'mas Charity concert「こころ」かさねて 
@モエレ沼公園ガラスのピラミッド(北海道札幌市)


会場は札幌市東区に広がるモエレ沼公園のガラスのビラミッド。

モエレ沼公園は、20世紀を代表する世界的彫刻家イサム・ノグチ氏が設計した広大な公園。「全体をひとつの彫刻とみなした公園」で最大にして最後の作品です。総面積188.8haの総合公園で、2005年(平成17年)7月1日にグランドオープン。公園施設としてイサム・ノグチ氏のデザインした120基以上の遊具、スポーツ施設、野外ステージなどがあり、一年を通して楽しめる公園です。 

 その中心的シンボルとなる施設がガラスのピラミッド「HIDAMARI(ひだまり)」。 自然エネルギーを最大限に利用し、1,113枚のガラスでできた温室のような空間。「HIDAMARI」と名付けられたピラミッドは、その名が示す通り太陽のエネルギーを吸収し、ピンポイントで集めたような暖かな空間。 夏は、冬の間に蓄えられた公園敷地内の雪を使った「熱交換冷水循環方式」による冷房を採用していて、究極の自然エネルギー利用施設といえます。

高さ32mの頂点を仰ぐガラスの美しさは、限りなく神秘的パワーに満ち溢れています。 演奏会場はガラスのピラミッド内にある「アトリウム2」。 周りをスタジアム状の石の階段が取り囲み、そこに、いくつもキャンドルの灯火が優しく揺らめく。。。
   
ノグチイサムの作品「AKARI」 ガラスのピラミッドを内側から見上げて
ハープ奏者・池田千鶴子さん @モエレ沼公園ガラスのピラミッド(北海道札幌市) 会場をほのかに照らすキャンドル


その中央には、驚異的なピラミッドパワーを一心に集めたかのように偉大なる趣きを備えて存在するグランドハープ。。。初めて目の前にするグランドハープ。 フレームはカエデの総手彫りの豪華な彫刻。47本の弦は、低音域は金属弦、中音域はガッド弦、高音域はナイロン弦。赤い弦は「ド」の音、黒い弦は「ファ」の音を構成してます。さらにペダルは7本で、ドからシの7つの音に対応。ペダルは3段階に動くようになっていて、上がフラット、真中がナチュラル、下がフラット。 

あんなに優しい音色を奏でるグランドハープが、グランドピアノにも似たような複雑な構造を持ち合わせていることに驚き、その楽器を自由に奏でる池田千鶴子さんの偉大さに大変感動いたしました。

 
ハープの手彫り装飾 ハープ、脚の部分


演奏のスタートは、オカリナ四重奏団「オレンジ・ペコ」の皆さん。オカリナの神秘的な音色が和音となって響き渡ります。  

ハープ奏者の池田千鶴子さんは、武蔵野音楽大学でハープを学び、さらにアメリカ・ミネソタアウグスブルグ・カレッジとアリゾナ大学にてミュージック・セラピーを学ばれました。 現在、社会福祉法人 日本国際社会事業団(ISSJ)の評議員、及び大阪医科大学・看護学部非常勤講師を勤められています。 「命の重さ・素晴らしさ」への想いをハープに託して独自の世界を広げ、積極的な社会活動を続けていらっしゃいます。 

ひとつひとつの命に灯がともるよう、一音一弦、真心こめて奏でます 

池田千鶴子さんの穏やかな優しいお言葉が、ハープの音色と共に、私達の心を温かく包み、癒してくださいました。 

池田千鶴子さんの奏でるハープの音色は、弦を弾く一音一音はとても力強いのです。その音が弦を離れると、微粒子的に振動する音の波動に乗って、限りなくゆっくりと柔らかく、限りなく優しく私達の心の細部にまで届きます。それはまるで天使の魔法の羽音のような、内なる魂を癒し、浄化し、再生する響きです。 究極の癒しの波動を奏でるハープの音色が、1,113枚のガラスに共鳴し、そこに存在するピラミットパワーを倍増しながら、螺旋状の音色の渦を描いて上昇していくように感じました。 

この日12月22日は、月齢で15.9夜。外はシンシンと静かに降り続く雪。雪。雪。 光(月の光)と水(雪)と音(ハープ)とが共鳴し、ガラスのピラミッドパワーが混ざり合って、想像もつかない程の聖なる癒しのパワーがその会場に存在していたに違いありません。 フルート奏者・南加奈子さんとのコラボレーションも素晴らしく、聖なる夜に相応しい神秘的な共鳴音に涙が溢れ出ました。

 
ハープ奏者・池田千鶴子さん ハープ奏者・池田千鶴子さん
ハープ奏者・池田千鶴子さん、フルート奏者・南加奈子さん オカリナ四重奏団・オレンジペコの皆さん


聖なるホワイトクリスマスの夜、

ガラスのピラミッドパワーに導かれて味わうことのできた命の灯、

豊かな慈愛に満ちた天使の魔法の竪琴、ハープの音色、

心とろけるような至福のひとときに

神聖なる愛と感謝と笑顔をこめて。。。

 
雪空に輝くガラスのピラミッド「HIDAMARI」
雪空に輝くガラスのピラミッド「HIDAMARI(ひだまり)」 
@モエレ沼公園(北海道札幌市)

 いくこ&のぼる

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