Culture(文化・芸術)

「明日、悲別で」希望の光を感じる

2012/07/10 21:11 に 寺内昇 が投稿   [ 2012/08/10 23:36 に更新しました ]

2012年7月11日(水)


「明日、悲別で」作・演出 倉本聰 (撮影:2012年7月1日)


宿泊場所をネットで探して予約したホテル、

宿泊プランにセットされていた演劇チケットは

「明日、悲別で(あした、かなしべつで)」。。。



どんな劇場で どんな人達が演じるのか、

何も知らず、「観てみようか。。。」となんとなく・・・

当日劇場に行ってビックリ!劇を観てビックリ!



「明日、悲別で」は、

富良野在住の脚本家・倉本聰さんの新作演劇で、

閉山した炭鉱の町を舞台に、「生きる希望」とは何か問いかけるもの。



劇場は、北海道富良野市の「富良野演劇工場」

劇場なのに工場という名のユニークさに、!!!???

10年前の2002年10月にオープンした、全国初の公設民営劇場 。

演じるは、倉本聰さん主宰した「富良野塾」の卒業生「富良野GROUP」

☆ ☆ ☆

今まで観たこともない、感じたこともないような

新しい感覚が表現されている新劇。

まさに、音と光と人間の動きが

見事に混じり合い、表現されている現代抽象芸術作品の様にさえ感じられる…

特に回想シーンを表現した、スローモーションの動きが素晴らしい!



悲しみの中から、沸き起こってくる、偉大なる「希望」のエネルギー、

悲しみに出会い、悲しみと向き合い、悲しみをしっかりと受け止めたからこそ

出会うことのできる「希望」のエネルギー。

同じ魂が繋がり、結び合えば合うほど、

大きく、偉大になっていく「希望」のエネルギー。



今もなお蘇ってくる、あの時の感動を、心に抱き続けて。。。

☆ ☆ ☆


   
左:富良野演劇工場   右:向かいの斜面には、新富良野プリンスホテル


富良野公演は7月8日に千秋楽を迎え、

7月11日(水)の北海道歌志内市公演を経て、

7月13日(金)~29日(日)に無料で、

福島、岩手、宮城県内14か所で上演されるとのことです。


あなたは、どんな感動を心に描いていますか?


◆ 参考ページ

「明日、悲別で」期間限定(2012年10月31日まで)特設サイト
富良野演劇工場(富良野市中御料 Tel:0167-39-0333)


☆ いくこ&のぼる


魂が込められた「日高晤郎ショー」

2012/04/09 16:47 に 寺内昇 が投稿   [ 2012/08/10 23:42 に更新しました ]

2012年4月10日(火)


写真:日高晤郎さん
日高晤郎さん(2012年4月7日)


日高晤郎様

先日は、素晴らしい、感動的な一日を
ありがとうございました。

私達が、北の大地を訪れてから丸2年の歳月が流れました。
北海道のあちこちをドライブしながら、車の中で聞いていた「日高晤郎ショー」
 いつか、スタジオに行ってみたいという夢が今回実現いたしました。

初めてお会いしたにもかかわらず、私達に気さくに声をかけてくださった晤郎さん。
晤郎さんのお声は、いつもラジオを通して耳にしていたこともあり、
初めてとは思えないような、懐かしさ、嬉しさ、あたたかさが感じられました。

日高晤郎ショーは、毎週土曜日の朝8時から午後5時までの9時間にもわたる、
それは見事な、壮大なる舞台でした。

私達がお預かりした
北竜町・佐野豊 町長の御名刺、
黒千石事業協同組合・高田幸男 理事長の御名刺、
そして、高田理事長から「晤郎さんへ」と言付かった
「黒千石のお菓子やお茶」の数々について、
幾度となく話題に取り上げて、名前を読み上げてくださいました。

晤郎さんの優しい御心遣いをいただき、
本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
ありがとうございました。


写真:スタジオ風景    写真:恒例のジャンケン
左:ディレクターと打合せ  右:恒例のジャンケン
エレベーター前
 株式会社STVラジオ・ロビー


晤郎さんの人生そのものが、この9時間に凝縮されているような、
エネルギッシュで、パワフルな
晤郎さんの魂そのものが感じられるような
本当に素晴らしい舞台でした。

笑いあり、涙あり、怒りあり、優しさありの感動の連続・・・

普段動かさない顔の筋肉が動きすぎて痛くなり、
腹筋がよじれそうなほど、笑いころげてしまったひととき。。。

身体の中で弱っていた細胞が、刺激され、活性化し、
元気パワーで心が満たされていくような、楽しいお言葉の数々。。。


お話の途中で、スタッフの方の行動に対して、
間違っていることをビシッと指摘された晤郎さん。
お客様の前であろうと、真剣に叱る晤郎さん・・・

その厳しさのなかには、
相手を思いやる優しさが秘められていました。
そしてその後、叱られて縮こまった心を、
「ぎゅっ」とあたたかく抱きしめる晤郎さん。

この「ぎゅっ」が
晤郎さんのとっ〜〜ても素敵なところ。。。

この喜びと苦しみの差が大きいほど、
感動も大きくなるのかなぁと実感!

晤郎さんが50年もの間、培ってきた芸人魂、
嘘偽りのない、ありのままの真実を追求していく心、
決して惑わされることのない、揺るぎない精神。

優しさ、あたたかさ、想いやりの心・・・
それらすべてが表現されているような9時間。

スタジオという同じ空間の中で
皆さんと共に笑い、
共に涙し、
皆さんと一緒に、感動を共有できた
「しあわせの瞬間」でした。


これからも末永く、
晤郎さんの漲るビタミンパワーを
楽しみにしています。

日高晤郎さん、
スタッフの皆さん、
たくさんの素晴らしい感動を
ありがとうございます!



日高晤郎ショー(撮影:2012年4月7日)  写真(21枚)はこちら


◆ 参考ページ

日高晤郎(wiki)
ウイークエンドバラエティ 日高晤郎ショー(wiki)
日高晤郎ショー - STV
STVラジオパーソナリティ

ユーストリーム
 (STVラジオ・毎週土曜日 08:00〜17:00:映像のみ・実況生中継:スタジオでの様子が9時間配信されます)
Radiko ラジコ
 (STVラジオ・毎週土曜日 08:00〜17:00:音声のみ・ラジオ放送:電波状態に影響されずネットでラジオが聴けます)


☆ いくこ&のぼる


フランス映画「アメリ」で心がほんわり ♬

2012/04/02 2:18 に 寺内昇 が投稿   [ 2012/08/20 16:10 に更新しました ]

2012年4月2日(月)


フランスのお菓子を食べる時
ふっと浮かんでくる映画

2001年4月に
公開されたフランス映画
「アメリ」
パリ・モンマルトルを舞台に
パリジャンの日常を描いたもの

空想好きな、不思議な女の子が
繰り広げるラブストーリー



アメリの小さな、可愛いいたずらが
みんなを
ちょっぴり幸せにしてしまう・・・



ひとつひとつのシーンが
お洒落で可愛い



アートスティックな風景が至る所に
広がっていく・・・



アメリがウェイトレスとして働いていた
カフェ・ドゥ・ムーラン、
お気に入りの石で「水切り」をして楽しんだ
サンマルタン運河、
シャンソンの音楽が流れるアベス駅

・・・

アメリが過ごしたパリ・モンマルトルの街は
今もなお、その姿を残したまま。。。

☆ ☆ ☆

心がふわっと、あたたかくなって
楽しくて、ピョンピョン飛び跳ねてしまいそうな
そんなシネマ。。。

「おこげを割って食べる」アメリ。。。
クリームブリュレ!
たべたぁ~~~い


☆ いくこ&のぼる


第63回さっぽろ雪まつり 2012

2012/02/22 22:55 に 寺内昇 が投稿   [ 2012/08/11 1:04 に更新しました ]

2011年2月23日(木)


205万人が訪れた第63回さっぽろ雪まつり(2012年2月6日~12日)。



夜景で観るライトアップは、

色とりどりの宝石を散りばめたような輝き

大通公園を東西に横切る1.5kmの雪と氷のエンターテインメント


札幌テレビ塔から西方を眺める「さっぽろ雪まつり」@大通公園
札幌テレビ塔から西方を眺める、夜の「さっぽろ雪まつり」
@大通公園(札幌市)


屋外スケートリンクに点在するツリーは、ハート型に煌くイルミネーション

4丁目の可愛い海の仲間たちは、

海からの贈り物、

母なる大海原に生きづく、躍動感あふれる海の生き物たちのドラマ


会場から眺める札幌テレビ塔     大雪像 雪の水族館 ~海からの贈りもの~
左:会場から眺める札幌テレビ塔  右:大雪像 雪の水族館 ~海からの贈りもの~(4丁目)


5丁目は夢広がる東京ディズニーシー、

開園10周年をお祝いするアニバーサリーイベント

素敵な魔法で、夢の世界へ誘う。。。

12丁目の市民雪像はユニークな力作ぞろい

今年の華は、文句なしに

「なでしこジャパンの澤選手!」そっくり!


大雪像 魔法よ、みんなに届け(5丁目)     そっくり!澤 穂希(さわ ほまれ)選手
左:大雪像 魔法よ、みんなに届け(5丁目)  右:そっくり!澤 穂希(さわ ほまれ)選手

熱いカニ汁美味しい!北海道 食の広場     ロシアのマトリョーシカ人形
左:熱いカニ汁美味しい!北海道 食の広場  右:ロシアのマトリョーシカ人形


マイナス気温の寒さの中で楽しむ巨大な雪の芸術

雪国だからこそ味わいことのできる

幻想的な雪の祭典に

大いなる感謝をこめて。。。


スケートリンクを飾る♡達(1丁目)
スケートリンクを飾る♡達(1丁目)



第63回さっぽろ雪まつり  写真(43枚)はこちら


◇ いくこ&のぼる



朝の目覚めは「しあわせのパン」

2012/01/29 18:55 に 寺内昇 が投稿   [ 2012/08/20 17:01 に更新しました ]

2012年1月30日(月)


焼きたての「しあわせのパン」味わっています
焼きたての「しあわせのパン」味わっています


朝の目覚めは、
焼きたてパンのいい匂い~~~

今日のパンはミックスナッツ入り

レーズン、甘納豆、抹茶、きな粉などなど
いろいろチャレンジ中・・・



今、上映中の「しあわせのパン
観に行ってきました。


北海道・洞爺湖畔の小さな町・洞爺湖町の月浦で
「カフェ・マーニ」を営む夫婦と
その店に訪れるお客さまとの
春夏秋冬の物語。。。

夫婦は、大泉洋さん演じる夫・水縞(みずしま)くんと
原田知世さん演じる妻・りえさん
水縞くんがパンを焼き、
りえさんがコーヒーを淹れる・・・

シーンに登場する様々の美味しそうなパンたち・・・
「カンパーニュ」という名のパン
フランス語で「田舎」という意味を持つ・・・
水縞さんの言葉によると
「仲間で分け合う」という意味があるという・・・

カンパーニュ
カンパーニュ

 パンを分けあって食べる夫婦、親子、仲間たち。。。
それは、みんなで「しあわせ」を分ちあうこと・・・

カフェに訪れる様々な人々の
それぞれの人生に出会うたびに、心触れ合い、
自分の中の「しあわせ」に気づいていく。。。


そして、りえさんは、 小さい頃から絵本『月とマーニ』が大好き。。。
絵本の中の登場人物「マーニ」くんに出会うことをずっと願い続けていた・・・
そして、やっと水縞くんの中に
「マーニ」くんが示す「しあわせの存在」を感じ取ることができるようになる・・・

絵本『月とマーニ』
 絵本『月とマーニ』


あなたにとっての「しあわせ」とは・・・

あなたは、
どんな「しあわせのパン」を
味わっていますか?


ロケ地となったパン工房「ゴーシュ」    ロケ地となったパン工房「ゴーシュ」
思い返すと、2年前に、ロケ地となったパンCafe「ゴーシュ」
訪問していました(撮影:2010年6月23日)


☆ いくこ&のぼる


北の恵み食べマルシェ2011(北海道旭川市)

2011/11/23 22:31 に 寺内昇 が投稿   [ 2012/08/11 1:08 に更新しました ]

2011年11月24日(木)

あさっぴーに会えて うれしいなぁ~
あさっぴーに会えて、うれし~いなぁ~

ここにも、北海道がありました。 北海道天、おいしそぉ~
北海道天、おいしそぉ~ (撮影:2011年9月19日)


北の恵み食べマルシェ2011(北海道旭川市)

2011年9月17日(土)~19日(月)
開催3日間で72万6千人が訪れた
「北の恵み食べマルシェ2011」

全国初の歩行者天国である「平和通買物公園」
都市公園100選に選定されている「常磐公園」
市内中心部の全長1.6kmを舞台に
巨大な市場を出現させたイベント

約200の販売ブースが並び、
街全体が屋台と化す・・・

豊富で美味な北の大地
北海道の農・海産物と加工品の
大行進!!!

地域グルメも新に登場 ♪

北海道最大級の「フードフェスティバル」

スウィーツ小路は
大好きなスウィーツのドリームランド

心あま~く、とろけそ~♡


北の恵み食べマルシェ2011(北海道旭川市)  写真(102枚)はこちら


☆ いくこ&のぼる


風のガーデン@新富良野プリンスホテル内(北海道富良野市)

2011/11/22 17:18 に 寺内昇 が投稿   [ 2012/08/11 3:32 に更新しました ]

2011年11月23日(水)



風のガーデン@新富良野プリンスホテル内(北海道富良野市)
(撮影:2011年9月20日)


倉本聰氏脚本のテレビドラマ
風のガーデン」の舞台となった庭・・・

富良野の風を感じる北海道の庭
「風のガーデン」

ガーデンの植栽デザインは
上野ファーム(旭川市)上野砂由紀さん。

365品種の花々が、
季節の移ろいとともに咲き継がれ
心癒し、楽しませてくれます。

自然に抱かれた美しい瞬間が
感じられるガーデン

心がふっと、
軽くなるひととき ♡


風のガーデン@新富良野プリンスホテル(富良野市)

風のガーデン
 ・北海道富良野市中御料 新富良野プリンスホテル内
  Tel:0167-22-1111


☆ いくこ&のぼる

日野原重明先生「百歳記念ジャンボリー三重大会」に参加しました

2011/10/20 3:56 に 寺内昇 が投稿   [ 2012/08/11 1:15 に更新しました ]

2011年10月20日(木)

10月16日(日)、日野原重明会長「百歳記念ジャンボリー三重大会」が、三重県営サンアリーナ(三重県伊勢市)にて開催されました。

2011年10月4日に百歳を迎えられた日野原重明先生。「新老人の会」第5回ジャンボリー三重大会です。


百歳の日野原重明先生
子ども達と一緒に歌います ♬


新老人の会(財団法人 ライフ・プランニング・センター)は、聖路加国際病院理事長・同院名誉院長で、今もなお現役医師でもある日野原重明先生が、元気で自立した75歳以上の「新老人」を集め、2000年に結成した画期的な会。全国に37の支部があり、メンバー数は、約11,400人(2011年9月12日現在)。

会は、「愛し愛されること」「創(はじ)めること」「耐えること」の3つをモットーに活動しています。

本大会会長は、鳥羽水族館(三重県鳥羽市)創始者で現在名誉館長でもある中村幸昭(はるあき)さん(83歳)。
本大会に集まってきた人々は、北海道から沖縄まで日本全国各地、はるばる海外からも、総勢8,600人。北海道支部からは、35名程の新老人が参加しました。

日野原先生の講演は、題して「夢(ビジョン)を天空に描くー新たな日本の再生と創造ー」。
最大1万人収容可能な会場「三重県営サンアリーナ」は大きな感動と熱気で覆いつくされました。

マイク片手に、1時間お立ちになられたままの姿勢でスピーチされる日野原先生には、大いなる尊敬と感動の連続。
先生のエネルギッシュな夢が、まさに天空を舞い踊り、会場を埋め尽くす人々に、勇気と希望と元気パワーをお与えてくださいました。

ゲストタイムには、「新老人の会・YYフラグループ」によるフラダンス。平均年齢75歳を超える方々の華麗なる舞に心酔。

さらに、三重県立白子高等学校の生徒の皆さんの吹奏楽演奏・・・南風のマーチあり、演歌あり、歌劇あり、佞武多踊りあり、多彩なアレンジと心のこもった演舞に感動!

最後のセレモニーは、伊勢少年少女合唱団の10歳の子供たち10人による合唱と花束贈呈・・・あどけなさと可愛らしさが紡ぐ命のハーモニーに心和らぐ。

会場の皆さん全員で「Happy Birthday to You ♪」、そして「ふるさと」を合唱・・・日本人の心のふるさとを想い、みんなの愛が広がり、心がひとつになった瞬間です。

当日、伊勢神宮では、一年で最も重要な祭りである「神嘗祭(かんなめさい)」、伊勢市民が新米を神宮に奉納する「初穂曳き(はつほひき)」行事など、その他数多くのイベントが実施。町全体が神聖なる魂の集合で湧き上がっていました。


天空に大いなる夢を描きながら、

五穀豊穣の感謝祭に、神聖なる魂に導かれ、守られて、

「おかげさま」の感謝の心を抱いて、ここに存在することができる幸せに

無限の愛と感謝と笑顔をこめて。。。


日野原重明会長「百歳記念ジャンボリー三重大会」  写真(54枚)はこちら


◆ 参考・特集記事

新老人の会・北海道支部フォーラム・日野原重明先生100歳記念講演会に感動!(2010年9月10日)


◇ いくこ&のぼる

男山酒造り資料館(旭川市)を見学

2011/06/20 4:26 に 寺内昇 が投稿   [ 2011/06/20 4:57 に更新しました ]

2011年4月3日(日)

男山酒造は、北海道・北の灘としてしられる旭川を代表する酒造メーカー。


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男山酒造り資料館


「男山酒造り資料館」には、340年の歴史と共に、喜多川歌麿(きたがわうたまろ)の浮世絵をはじめとして、江戸時代の貴重な資料、文献、酒器などが展示・公開されています。 

1700年代後半にかけての浮世絵に「男山」が多く描かれていることを知り、大変驚きました。歴史上での偉大さを実感!  

建物の外には、酒造に使われる大雪山の伏流水も湧き出ていて、自由に飲むことが出来ます。 「延命長寿の水」を求め、この日もポリタンクを持参した数名の人々が。。。 

 北海道でも最大級の酒博物館は、酒ファンならずも観る価値大です。


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喜多川歌麿(きたがわうたまろ)の浮世絵


◇ いくこ&のぼる

◆ 男山株式会社・男山酒造り資料館 
 北海道旭川市永山2条7丁目 
 Tel:0166−48−1931

川村雄次さんプロデュース・NHKテレビ番組「こころの時代・『する人』から『なる人』へ」に感動

2011/04/29 2:33 に 寺内昇 が投稿   [ 2012/06/07 17:23 に更新しました ]

2011年4月15日(金)

社会福祉法人NHK厚生文化事業団事業部のチーフ・プロデューサー川村雄次さん(44歳)が、北竜町に来訪されました。北海道に来られたのは、5月に東京で開催される「NHKハートフォーラム」の取材のためです。

川村さんは、2004年に認知症の番組の関係で、若年認知症家族会「彩星の会」の干場功代表と出会い、今回、干場功さんの故郷「北竜町」への来訪が実現しました。

今回の来町では、北竜町・若年認知症家族会「空知ひまわり」の4月例会懇親会に参加され、メンバーの皆さんと共に私達も、川村さんにお会いすることができました(空知ひまわり4月例会会議録)。

川村雄次さん
NHK厚生文化事業団チーフ・プロデューサー
川村雄次さん

写真引用:認知症フォーラム.com


川村さんは、1990年NHKに入局。数々のドキュメンタリー番組を制作された後、2005年に制作局の文化・福祉番組をご担当。2006年に始まった「認知症キャンペーン」にも携わっていらっしゃいます。多くの番組を担当される中で、クリスティーン・ブライデンさん(オーストラリア)との出会いがありました。

1995年、アルツハイマー病と診断されたクリスティーン・ブライデンさんは、当時、3人の娘さんを抱えた46歳のシングルマザー。翌年、オーストラリア政府の首相・内閣省、第一次官補を退職されました。1999年には、ポール・ブライデンさんと再婚。

クリスティーンさんは、『私は誰になっていくの?アルツハイマー病者からみた世界』の日本語訳出版を機に、2003年、市民グループの招きで来日。この時報道された「NHKクローズアップ現代」の番組を担当されていらっしゃったのが川村雄次さんです。

クリスティーンさんは、認知症を持って生きる本人として初めて、国際アルツハイマー病協会の理事を勤められました。2004年には、国際認知症啓発支援ネットワーク・オーストラリアアルツハイマー病・国家プログラム運営委員会のメンバーとなっています。

認知症の病と向き合う時間の中で、クリスティーンさんは、看護師であり牧師でもあるエリザベス・マッキンレーさんに「スピリチュアルディレクター」としての助言をお願いしました。「スピリチュアルディレクター」とは、病気などの悩みも含めて、人が人としてより深くスピリチュアルな旅路を歩めるように助ける人を示しています。

エリザベスさんは、ある時は看護師として、またある時は牧師として、クリスティーンさんの一番深いレベルでの心の支えとなり、多くの会話を交わしながら共に歩んでいらっしゃいます。

こうした会話の中から生まれたのが、エリザベスさんの「スピリチュアル回想法」。できないことではなく、できることに注目していくものです。

2010年3月に、エリザベスさんを招き、札幌、大阪、東京で、エリザベス・マッキンレーさん来日記念講演実行委員会などの主催による「スピリチュアル回想法」の研修会が開催されました。

クリスティーンさんやエリザベスさんと共に交えた多くの会話は、人々に沢山の希望と勇気を与えました。認知症を患う人々が病を隠すことなく、次々にカミングアウトし、声を上げていったのです。人々は「病と向かい合い、自分らしい人生を全うすることができる」という新しい生き方を見出せるようになっていきました。

2010年5月23日に、NHKテレビ番組「こころの時代~宗教・人生~」で、川村さんがプロデュースされた「『する人』から『なる人』へ」が放送されました。この番組の中で「認知症になったとき、人はどのように生きる意味を見つけるのでしょうか?」という川村さんのインタビューに対して、エリザベスさんは、次のように答えました。

「生きることに意味がなければ、生きる希望もありません。人にとって生きる意味を見出すことは、人間であることの中心にあるもの。どのような状況でも、希望を見出すことのできる人は生き続けることができます。人生で守るべき大切なものがある、生きる意味がある、と信じることができるなら、どんな逆境でも生き続けることができます」

エリザベスさんのお言葉がずっしりと心に染み入ってきました。

そして、エリザベスさんのスピリチュアル回想法について「これから何をしようとされていますか?」とエリザベスさんに質問された川村さん。

「今、私はこのプログラムを、認知症の人々だけでなく、認知症でない人々に応用できるように発展させたいと思っています。
 人が老いることで重要な点は、歳と共に身体が衰えていくという事実です。このことは、おそらく若い頃には思いもしなかったことで、「乗り越える力」を発達させる切っ掛けになります。
 あたかも神は、人間が身体の衰えと共に、困難や喪失を乗り越える方法を身に付け、神に近づいていくという賢明な計画を持っておられるかのようです。

 作家のリック・ムーディ氏は「老いることは、私たちが『する人(human doing)』から『いる人(human being)』へ、そして『なる人(human becoming)』へと移っていくための自然の修道院なのだ」と言っています。

 私たちは歳を取るに従い、身体と心、魂の繋がりがより強く密接になり、本当の自分になっていくのです」

このエリザベスさんの深い言葉に含まれている「人が生きる意味」について、私達は、改めてじっくりと考る機会が与えられました。

この「人が生きる意味」の真髄が、クリスティーンさんの言葉の奥深くに秘められているように感じます。

「この先、自分が神を認識することができなくなり、神を失ってしまうのではないかという恐怖に苛まれました。自分の認知症の進むに連れて失っていくものと、ずっと残るものがあることに、徐々に気付いていきました。自分の外側を覆う大切でないものから順番に失われるのであり、自分を自分とする神と繋がっている『魂』は最後まで残っていくことを。。。」


人間の真髄を表現しているその想い・・・
生命が与えられた人間の人生そのものを示しているようなその想い・・・

認知症と同じように、人間が老いていく上で味わうであろう肉体の崩壊・消滅・・・
そして次第に感じられる魂の存在・・・
目に見えていた体から、見えなくても感じる心へ・・・
神様の存在に繋がっていけるような安らかな魂へ・・・

doing・過去に行ってきた行動は、
being・現在のあるがままの自分を表し、
becoming・未来に繋がる魂の存在になっていく・・・

人が生きる意味とは、幸せを感じる心を持つこと。。。
幸せを感じるために、苦しみが与えられる・・・
苦しみを味うことで、より一層大きな幸せを感じることができる・・・
苦しみの中にこそ見つけることのできる幸せ・・・
闇の中だからこそわずかな光を見つけることができるように。。。

主人が「アルツハイマー病」と診断された時も、
自分自身が「膠原病」と診断され人工股関節の全置換術をした時も、
そして現在、病と向き合いながらも、
常に心に光を求め、光を心に抱き続けています。

苦しみの中にこそ存在する一瞬の「幸せ」を
求め、願い、祈り続けています。。。

過去を省み、今ある自分に感謝し、真の魂に向かって歩んでいく。。。

すべての生命の輝ける幸せを祈り続けながら、

無限の愛と感謝と笑顔をこめて。。。


黄金に輝く朝陽@公営住宅の窓より
黄金に輝く朝陽@公営住宅の窓より(北海道北竜町)
撮影:2011年1月27日


 いくこ&のぼる

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