2011年1月18日(火)。 『水仙月の四日』
宮沢賢治・作 伊勢英子・絵(偕成社) 神様のお守りのような魔法の枝、やどりぎ。。。大きな栗の木に宿る寄生植物。
赤い実をつけ、黄金のまりのように輝く。自然と人間を繋ぎ、命を繋ぐお守りのような「やどりぎ」。
雪に埋れながらも、やどりぎをしっかりと握り締めていたこどもは、東の空が琥珀色に輝き、朝陽が黄金にもえだしたころ、息を吹き返す。 自然の恐ろしさと優しさが共存する幻想的世界。宮沢賢治が生み出す雪の精霊たちの神秘的世界。
群青の空、真っ白な雪、こどもがまとう赤い毛布、琥珀色に輝き、黄金に燃えだす太陽。。。
いせひでこ(伊勢英子)さんが描く美しい色と形の幻想的世界に引き込まれていきます。
今、はじめて味わう北海道の雪の銀世界の中で、自然の恐ろしさ、美しさ、そして優しさを改めて実感させるような素敵な絵本です。
◇ いくこ&のぼる |
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